編集部スタッフこぼれ話 STAFF'S EPISODE

今日も元気!フェリーの中から・・


先日佐渡に行った時の事、あまりに凄かったのでこの場でご報告。
学生時代に、佐渡が実家の女の子が居て、「一度おいでよ」と、言う言葉を何度か聞きながらも、行かないまま卒業。佐渡にはどんな空気が流れているのだろう、と気になり頭のどこかにひっかかっていた。全域が佐渡弥彦米山国定公園に含まれるという佐渡。荒々しい断崖絶壁の山が海に迫る景勝地があるかと思えば、自生のお茶が広がっているような穏やかな丘陵地帯・・・、川あり山あり、海あり湖あり。暖流と寒流の接点にある為、北海道特有の植物、沖縄特有の植物が混在すると言う。牡蠣、蟹、イカ、ブリ・・・多くの魚介類の宝庫でもある。群を抜いて金の産出量が多かったので江戸幕府自ら直接統治を行ったという場所。すぐれた伝統芸能も受け継がれ、特に能舞台は現在も32か所あるという全国一の舞台数を誇る。佐渡にしか生息しない生き物も・・・。
 
あれからうんと時がたち自分の時間もある程度自由に使えるようになった今、たくさんの期待をポケットに、はれて佐渡島に向かうこととなった。
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カーフェリーで2時間半・・・意外に遠い。ちなみに旅客運賃(乗船代)と車両運賃は往復で3万円強。目指すは佐渡の表玄関 両津港。新潟に住んでいる知人から「佐渡汽船をカモメが追いかけて来るよ。デッキからかっぱえびせんをあげてね。スリル満点だよ」というメール。なんの事かな、と思いつつ「おけさ丸」に乗船。車両甲板に車を駐車し、階段を上り船室へ。
 
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船室はフルフラットになる椅子席のついた1等船室と、絨毯にひとりずつクロスが敷かれている絨毯1等船室。仕切りなしのひろい絨毯席の2等船室では早速円陣になって飲み始めているおじさま団体も・・。エントランスホールの先にはイベントプラザがあり、そこでは生のジャズライブが始まっていた。
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船室は6階まであり、最上階はスイートルームらしい。フェリー内のスイートルームってどんな部屋なのか覗いてみたい衝動にかられつつも、デッキに出てみた。
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おぉ、カモメの群れが船の横で旋回している。5年生くらいの男の子がカモメたちに向かってお菓子を投げている。それを見事にキャッチするカモメ。男の子の投げているお菓子はかっぱえびせん。周りを見たら、デッキに出ている多くの人がかっぱえびせんの袋を片手に持っている。なんでかっぱえびせんなんだろう?新潟の会社でもないし、海が汚れにくいのかな・・。まあ、海に落ちることなどなく、カモメの口に入るようだけれど。130808sasa-6
 
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何人かが海に向けて手を出している。なるほど・・。こんな慣れているカモメ、折角だからもっと接近させてみよう。持っていたジャガリコをのっけてデッキの手すりからグンッと手を出してみる。ワワッ!結構ドキドキ怖い。ツンッと掌をつつかれる硬い感触。あっという間に持って行った。ドキドキするけれど、カモメも上手いものだ。距離や、動いているフェリーとの速度をちゃんと考えてみごとに成功!
 
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「私もやってみよう」と、隣にいたオジサンも(掌からどうぞ作戦)に挑戦。「わあ、結構痛い!」と声を上げるオジサン。間合いを見計らったカモメがさっとお菓子を取ってそのまま飛び去る。でも、野性の生き物との触れ合いはワクワクするのだろう、オジサンはめげずにまた手を出していた。
 
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翼は上から見ると茶色で、裏側から見ると白い。たかがカモメとおもっていたが、飛翔する姿は何とも力強く、美しく、見ていて飽きない。全体が薄茶のちょっと小柄な個体は今年生まれた幼鳥だろうか。一緒になってついてくる。グルグル回りながらついてくるカモメたちは、船が動いている距離の何十倍もの距離を飛んでいるはず。すごい体力だなあと、感心してしまう。
しかし本来のカモメは決してかっぱえびせんを主食としているはずもなく、沢山食べさせるのは体にあまり良くないような気がして、ほどほどに室内へ戻った。
 
改めてフェリー内の売店を見ると、「朱鷺の卵」だの「名物 栃餅」だの「金箔入りクッキー」だのに混じって、最前列に大きな段ボール箱いっぱいのかっぱえびせんが・・・。そして、そこにはカモメのイラストが貼ってある。かっぱえびせんをカモメの為に購入しろ、ということだったのか。カモメも航路の1/3位まではついて来ていたのではないかな・・。
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退屈することも船酔いすることもなく楽しい時間を過ごし、佐渡を目の前にしながらこの後2日間の計画にほくそ笑む。
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帰りには再び佐渡のカモメが遊んでくれるとは、その時は思ってもいなかった・・・。  (ささ)