栗田 佐穂子さん

登戸ドレスメーカー学院副学院長
ユニバーサル服飾高等学院校長
栗田 佐穂子さん

 
 
体が不自由でも着やすく、おしゃれで介護もしやすい服「ユニバーサルファッション」で、15年前に「かわさきマイスター『服飾の匠』」の認定を受けた栗田佐穂子さん。多くの人たちの必要性を感じ、市内各所の社会福祉関係イベントや介護施設などでユニバーサルファッションショーや講演会を開催し、その様子は中学校の教科書にも掲載されています。
 
終戦直後、教員の家に次女として生まれた栗田さん。戦前、家庭科教師だった母は、着物から洋服に変わっていく時代、激動の中で地域の婦人たちに洋裁を教えるようになり、「登戸ドレスメーカー学院」を立ち上げました。少しでも困っている人を見ると率先して手助けするような少女だった栗田さんは、夕飯時に父から学校での生徒との楽しかった出来事を聞いたり、勤勉でいつも努力している母の姿を見たりするうちに、教育者の道へ進むと心に決めていたそうです。
 
大学卒業後、母が創立した同学院で指導を続け、「服飾とは奇麗に見せることが第一」と学んだまま教えていたそうですが、20数年前に家族が九死に一生を得る大事故に遭ったそうです。その時の大変だった経験と思いがきっかけとなって、全国に先駆け「ユニバーサルファッション」を手掛けることになりました。ある日突然の事故や病気で障害を持つようになることや、年齢を重ね体が不自由になることは誰にでも起こりうること。その時に機能面優先の介護服で、果たして周りも本人も明るい気持ちになれるのでしょうか?そこで、既存の礼服を着脱しやすく仕立て直し、病後障害が残りジャージしか着られなかった人も冠婚葬祭に自然に参加できるようにしたり、あるいは、下半身麻痺の車椅子の花嫁でも安心して結婚式を開催できるウエディングドレスを仕立てたりしたそうです。
 
障害を持つ人の精神面が服飾で元気になっていく姿に出会う度、「認められることは最大のエネルギー」と感じ、2013年に服飾を学びながら高卒資格も取れる「ユニバーサル服飾高等学院」を開校。15歳から70歳まで、さまざまな理由で中学卒業で止まっていた人たちが、服飾を通じて自信を持ち、心豊かな人間になっていく姿に満面の笑みで応える栗田さん。この3月には2期卒業生を送り出します。
 
 
講習会の様子
地域の小中学校で講習会を開催。「『ユニバーサルファッションが伝える何か』を心に留めてもらえたら」。写真は西生田中学校(2014年)
 
ユニバーサルファッションショーの様子
障害を持っていても心が少し疲れていても、それを着る人作る人、服が与える喜びで多くの人が笑顔になっていきます。多摩市民館ユニバーサルファッションショー(2015年)。
 
 
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