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【麻生の人 vol.7】まちや人を 照らす明かりに 〜白井 勇さん


白井 勇さん

kirara@アートしんゆり実行委員長

白井 勇さん(麻生区在住)

 

〜 光に復興への願い託す 〜

 

 「おかえりなさい」というように、降り立つ人を温かな光で出迎える新百合ヶ丘駅周辺のイルミネーション。2012年2月14日まで開かれているこのイベントを企画・運営しているのはkirara@(きららっと)アートしんゆり実行委員会のメンバー。実行委員長の白井勇さんにイルミネーションに込めるまちづくりへの思いを聞いた。

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 kirara@アートしんゆり実行委員会は、地域の企業、商業、学校、市民団体に行政が協力し5年前に結成された。新百合ヶ丘のまちづくりを議論するうち「イルミネーションが地域を活性化する一つのきっかけになれば」と始まった。当初は大きなイベントを一から始めることに不安もあったという。しかし、「地域にはエネルギーを持った人たちがたくさんいて、それぞれの得意分野を生かすことで開催にこぎつけることができた」と振り返る。活動の輪は徐々に広がり、協賛する企業、団体、個人は現在、100を超えるまでになった。

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 5回目となる今回は特に思い入れがある。2011年3月の東日本大震災の影響もあり、実行委員会でイベントを実施すべきか協議を重ねた。しかし「新百合ヶ丘から被災地へ光で思いをつなごう」と開催を決定。テーマの「つなげよう、希望の光」には復興への願いが込められている。さらに、日本初の街路樹イルミネーションとして始まった宮城県仙台市の「SENDAI光のページェント」の開催が危ぶまれていることを知り、12月にはイベント期間中に集めた募金を仙台市に届けた。「光には人の心を明るくする力がある。新百合ヶ丘のまちや人だけでなく、被災地の人たちの心も照らすことができたら」と力を込める。

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 白井さんは建築士でもある。「生まれ育ったふるさとの景観保全を考えるうちに、自然とまちづくりに関わるようになった」と話す。このイベントのほかにも「あさお落書き消し隊」としてまちの美化を進めるなど、様々な地域活動を担っている。「これまで無秩序に開発が進み、まちの将来を思い描く機会を持てなかった。これからは音楽、映画など芸術という財産を生かしながら、まちの個性を育てていくべきではないか」と提言する。「イベントを通して培ったネットワークでまちを元気にしていきたい」。思いを込めたイルミネーションが今夜もまちを明るく照らしている。

 

募金を届けている様子
集めた募金をSENDAI光のページェント実行委員長に届けた白井さん

 

kirara@アートしんゆり2011
kirara@アートしんゆり2011

 
 

【問合せ】
kirara@アートしんゆりオフィシャルサイト
URL/http://kirara-shinyuri.com/

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