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【麻生の人 vol.12】絵を描くことで日常の疲れをリセット 〜稲葉 雪子さん


稲葉 雪子さん

水彩画家・絵画グループ「花を描く人」主宰

稲葉 雪子さん(麻生区在住)

 

〜 絵画教室を主宰して30年 〜

 

 新百合ケ丘駅から程近い住宅街の中の「ギャラリーtayori」で、2012年7月27日より作品展を開催する水彩画家の稲葉雪子さん。自らの創作活動だけでなく絵画教室も主宰し、30年以上の間に、子どもから大人まで約450人に指導を行ってきた。そんな稲葉さんに、絵を描くことの魅力、そして人との関わりの素晴らしさを伺った。

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 関西出身の稲葉さんは美大卒業後、テキスタイルデザイナーとして活動していたが、結婚後王禅寺に移り住んだ。長女が幼稚園に通うようになり、一緒に絵を描く時間を作りたいと思っていたところ、当時周りにいた子どもたちの母親から「うちの子も一緒にやらせて」と声が上がり、あっという間に10人、20人と集まり、「ちいさい画家のアトリエ」を開室。自らも子どもの頃から読書と絵画が好きだった稲葉さんは、子どもたちには学校で教えるのとは違う観点で、自分の好きなように描かせるということを大切にした。そこで培われた子どもたちの自信や着想力が、全国、世界を舞台にした幾多のコンクールで入賞、受賞を重ねた。ご主人が始めた「蕎麦会席 一(いち)」のおかみとしての接客もあるため、2年前に子どもたちの教室は閉めたが、子どもたちへの思いは変わらない。「やらされているお稽古事ではなかったので、子どもたちはその時間が本当に楽しかったのだと思います。物に恵まれている現代ですが、自分の頭で考え、判断して、行動する力をつけていってほしい」。
 一方、子どもたちの母親からの「私もやりたい」という声で始まった大人の水彩画教室「花を描く人」も20年以上続いている。描いている時は他のことを忘れられる。親の介護などにより、日常生活の中でたまる精神的な疲れも、絵を描くことでリセットされて、また頑張ろうと思える。絵はひとりでも楽しめるが、みんなでその時間を持つことで、いろいろな経験、情報などを共有、交換できるという喜びもある。
 神奈川水彩展では60号サイズの赤を基調にした女性の絵で「神奈川水彩賞」を受賞した稲葉さんが、今回の「稲葉雪子 花の水彩展」では花の絵の小品を20点程出品予定。教室の作品展「花の絵展~絵画グループ 花を描く人」も麻生市民館の市民ギャラリーで同時開催される。「絵は華々しく奇麗に描くだけが全てではない。道端に咲く脇役のような花が、実は絵全体に素晴らしい力を与えてくれたりする。そんなことを感じてもらえたら…」。

 

作品
稲葉さんの作品

 

教室の様子
絵画グループ「花を描く人」の教室の様子

 
 

【問合せ】
絵画グループ 花を描く人
TEL/090-7171-0394(稲葉)
※「稲葉雪子 花の水彩展」「花の絵展~絵画グループ 花を描く人」の詳細はマイタウン2012年7月15日号、4面催し参照。

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