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【麻生の人 vol.13】次世代に緑豊かな環境をつなぐ 〜間野 洋さん


間野 洋さん

「麻生多摩美の森の会」会長

間野 洋さん(麻生区在住)

 

〜 森の恵みや豊かさを知り、楽しんでほしい〜

 

 小田急線読売ランド前駅から南武線稲田堤駅へと続く約4.2㎞の多摩自然遊歩道。この遊歩道を10分程歩くと、昨年度設立10周年を迎えた「麻生多摩美の森の会」の活動拠点、「麻生区市民健康の森~麻生鳥のさえずり公園」がある。現在は人々の憩いの場、交流の場となっているこの森の管理・運営に関わってきた同会会員の人たちの思いを、会長の間野洋さんに伺った。

* * *

 川崎市により各区に一つ「市民健康の森」を造る計画がなされ、麻生区に検討委員会が発足したのは1998年。その後「里山の緑の保全と育成を市民と行政の連携で行い、憩いの場となるその森を通して地域コミュニティーを構築、再生していくことを目的」として、2002年、「麻生多摩美の森の会」が正式に発足した。
 その2年後、一生懸命作業をしている同会会員の人たちのそばをたまたま通りがかった間野さんは、今まで社会に貢献したことが一度もないという自責の念にかられ、「残りの人生は少しでも社会貢献を」と入会を決意した。当時はまだ隣接する道路も見渡せるほど木々もまばらであったという。
 間野さんが会長に就任したのは4年前。発足当時から植樹されてきた木の数は約320本に上り、それらの木々も成長し、活動は「森を育てる」ことから「管理する」方向に移行してきた。現在の会員数は約50名。季節を問わず森の管理のために額に汗して働いていても会員が笑顔なのは、その活動が楽しく、また意義のあることだからであろう。同会では、植樹や下草刈り、枯れ木伐採、間伐材によるカントリーヘッジ(生垣風の樹林帯)の設置、菜の花・のらぼう・里芋などの畑の耕作、また近隣の人たちと連携して観察会や植樹祭&収穫祭(2012年は11月18日(日)開催予定)などのイベントを行ったり、近隣の小学校の「総合的な学習」の協力にも力を入れるなど、活発な活動を展開している。
 間野さんは少年時代、いつも5、6人で山や森を探検し、どこに何の実があり、いつ熟すかもよく知っている子どもだったという。「今の子どもたちや地域の人に、森の恵みや豊かさを知り、楽しんでほしい。都市部での緑は貴重。多くの人に来て親しんでもらい、緑豊かな環境をしっかり次世代につないでいきたい」。
 同会による活動記録と森の素晴らしさを凝縮した10周年記念誌『麻生多摩美の森の会活動記録と森の植物たち』は、今年度中に発刊される予定だ。

 

植樹の様子
植樹する子どもたち(2011年11月の植樹祭にて)

 

冬の星の観測会
2012年2月に開催された冬の星の観測会

 
 

【問合せ】
麻生多摩美の森の会
TEL/044-966-7233(間野)
E-mail/mano-h@jcom.home.ne.jp
※2012年8月25日(土)には麻生区市民健康の森で「川崎・多摩美の山トラストの会」主催による「夏休み特別企画~みどりの作品づくり」を開催予定。

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