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【麻生の人 vol.16】皆で音楽を共有できた瞬間が醍醐味 〜武田 雅博さん


武田 雅博さん

合唱指揮者

武田 雅博さん

 

〜 「女声合唱団ゆり」を指導して20年 〜

 

 「女声合唱団ゆり」は、百合ヶ丘の住宅街で活動する、長い歴史を持つ合唱団である。9月には浜離宮朝日ホールにおいて、第9回定期演奏会が開かれた。合唱団の指導にあたっているのは、全国で活躍し、スーパー指揮者と評されている武田雅博さん。各地で幅広い層を対象に合唱の指導、普及に尽力されている武田さんに、その苦労話、合唱でしか得られない魅力などを伺った。

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 今から50年前の1962年、住宅公団百合丘団地から誕生した「女声合唱団ゆり」(当時は「百合ヶ丘コーラス」)の指導をされていたのは、当時百合丘第1団地に住んでいた山田栄子さん。熱心な指導で評判だった山田さんが、東京都合唱祭の講評者として出会った武田さんに指揮者の引き継ぎを依頼したのが1993年の夏だった。
 それから約20年。現在、団員は27名。当時50歳だった人も今では70歳。中には50年前の設立時から続けている団員も。「合唱は年齢だけではなく、経験や練習でいくらでも良くなる。平均年齢は60代後半だが、とてもそうは感じさせないものがここの合唱団にはある。それぞれの年齢やモチベーションに合わせての指導は大変な部分もあるが、楽しんで歌っているうちに、知らず知らず上手くなっているというのが目標」と武田さん。
 国立音楽大学教育音楽学科在学中から多くの合唱団の指導にあたり、その後ウェストミンスター・クワイヤ・カレッジで合唱指揮法を学んだ武田さんは、帰国後は多くの合唱団の常任指揮者として活躍。その他にも、講演、客演指揮、講習会、コンクール審査などで全国各地を飛び回り、何か月もの間、1日の休みもないこともしばしば。「1日1日を大切に、1回だけの人生、どこまで自分を高めていけるか。音楽に限らず芸術は全てそのためにある。その芸術の世界にアマチュアでも入って行けるのが合唱。一人ひとりは音楽的、技術的に未熟でも、何人もの人が集まって音楽を共有できた時は一つの空気に包まれる。その瞬間の醍醐味のために活動している。山歩きに例えると、みんなを遭難させないようにしながら、もう少し景色の良いところまで連れて行ってあげたい、と思うのが指揮者。より高みを見て憧れを持ち続ける気持ちが、聴く人や団員の感動につながるのだと思っている」。

 

練習風景
「女声合唱団ゆり」の練習風景

 
 

【問合せ】
女声合唱団ゆり
TEL/044-701-5467(中野)
URL/http://www.geocities.jp/jsgsyuri/

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