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【麻生の人 vol.17】自然の中で生きている感動を 〜高田 哲良さん


高田 哲良さん

寺家ふるさと村「四季の家」野鳥観察会講師

高田 哲良さん(麻生区在住)

 

〜 野鳥の世界はドラマチック 〜

 

 爽やかな秋晴れの下、渡りを前に活発に活動している鳥たちを高倍率の望遠レンズを付けたカメラで撮影する高田哲良さん。15年以上前から寺家ふるさと村の野鳥観察会講師を務め、観察ポイントや季節ごとに見られる鳥の解説をしてきた高田さんに、野鳥観察の魅力などを伺った。

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 名古屋で生まれた高田さんは、両親が野鳥好きだったため、子どもの頃から毎週のように野鳥の撮影に同行してバードウォッチングに親しんでいたという。当時はツグミが毎年カスミ網で何百万羽も獲られていた時代。今よりはるかに多くの鳥たちが飛来していた。大学卒業後は、会社勤めの傍ら、週末や休日に野鳥観察と撮影に情熱を注ぎ、地方にも探鳥に出かけるなどしてきた。
 頻繁に通っていた寺家に「四季の家」ができたのが1987(昭和62)年。当時の館長に依頼され、野鳥観察会の講師を始めた。
 「鷹の仲間のノスリは、100mも離れた所からモグラ塚の土の微かな動きでモグラの存在を見つけて捕まえます。ドラマチックな狩りの瞬間です。春の繁殖期になると、多くの鳥が見事なディスプレイを行い、さえずりも響き渡るようになります。自然のものは季節により変化し、一定の周期で増減しているのです」と目を輝かせる。一方で、ペットとして輸入されたガビチョウ、カメレオン、アカミミガメ、アロワナ、ピラニアなどが人の手により放され、至る所で生息している現状がある。在来種の卵を食べてしまったり、猛烈な食欲で他の生き物の餌を食べ尽くしてしまったりして、自然のバランスを崩すことを危惧している。
 現在、寺家には毎年100種類位の野鳥がやって来るが、中には何年かに一度出会える種もある。11月にはカモ、ツグミ、セキレイ、ヤマガラ、メジロ、アオゲラ、カワセミなどが見られる。これから冬に向けて木の葉が落ち、野鳥のしぐさや表情まで見ることができ、バードウォッチングには絶好の季節となる。
 「丘陵から湧き出した水が谷戸に入り、水田、畑、最後に川に流れていきます。植物の種類が多く虫もたくさんいるので鳥もやって来ます。こういう所に来て野鳥の世界に親しんでいると、自然の中で生きている感動を味わうことができ、人との出会いの輪も広がります。鳥を愛し、自然を守る輪を広げていきたいと思います」と高田さんはにこやかに語った。

 

野鳥観察会の様子
野鳥観察会で探鳥を楽しむ参加者

 

野鳥写真集
2003年には寺家ふるさと村の野鳥写真集(総合出版)を出版

 
 

【問合せ】
寺家ふるさと村総合案内「四季の家」
TEL/045-962-7414

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