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【住まいのいいね!】窓ガラス


 

 朝晩冷え込み、暖房を使い始める時期になりました。暖房を使用するのは10月後半から3月初めまでの5か月ほどですが、猛暑日が続いた今夏でさえ、エアコンを使用したのは1〜2か月ほどだったと思います。そこで、家の造りを「夏を旨とすべき」から「冬を旨とすべき」に変えてみてはいかがでしょうか。
 家は、外部に面する部位、屋根・外壁・1階床・窓から熱が多く出入りします。あるシミュレーションによれば、冬は窓から48%の熱が逃げ、夏は71%入ってくるそうです。そして、ドアと窓の開口部面積が全外壁の約1/4でも、熱の損失合計は外壁の約2.2倍にもなります。そこで、開口部からの熱損失を抑えることが、快適な暮らしと省エネに大きく貢献します。窓は、サッシとガラスの種類で断熱性能が決まります。住宅の窓はアルミサッシが主流でしたが、最近は断熱性能が高い樹脂や木製サッシに変わり、ガラスは単板から複層ガラス、そしてトリプルガラスへと移っています。アルミサッシ+単板ガラスと、樹脂(または木製)サッシ+高断熱複層ガラスとの断熱性能を比較すると、前者からは約3倍の熱が逃げていきます。また、窓は熱を逃がすだけでなく、日射を取り込む役割も担っています。ガラスにも適材適所があるので、南面は冬の日射熱を採り入れるタイプを、東西面は夏の日差しを遮るタイプのガラスを選びます。

 

鈴木 亨(株式会社鈴木工務店 代表 一級建築士)

文 ・ 鈴木 亨(すずき とおる)
株式会社鈴木工務店 代表
一級建築士

 
 

株式会社 鈴木工務店
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