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【麻生の人 vol.28】音楽は4つのパワーを持つ大切なもの 〜野村 満男さん


野村 満男 さん

チェンバロ製作者
古楽器研究者

野村 満男さん(麻生区在住)

 

〜 ただ楽しいというレベルを超えた人間にとってかけがえのないもの 〜

 

 日本におけるチェンバロ製作の第一人者である野村満男さんは、オーケストラで指揮を執り、自らピアノやチェロを演奏する音楽家でもある。チェンバロ製作をする傍ら、麻生区を中心に音楽活動を行っている野村さんにお話を伺った。

* * *

 野村さんは幼少期を満州で過ごした。国をあげて航空少年を育てようとしていた戦時中、模型飛行機を飛ばす競技会でクラス代表に選ばれた。飛行機を飛ばすにはバランスや調整能力が重要で、それはチェンバロ製作にも共通する。その能力を小学生時代に既に身に付けていたのだろう。音楽も好きだった野村さんは、家にあるレコードを全て聴いて頭に入れた。高校時代には映画で流れていた音楽を一度聴いただけで、4つのパートに分けて譜面に書き出すなどして、生まれ持った才能を示していた。高知大学で理科も学び、東京藝術大学で作曲を学んだ後、東京で音楽教師となるが、その時、音楽の基本が全て揃うバロック音楽が生徒の教育に良いと考え、それに必要となった古楽器・チェンバロの製作を始めた。
 現在、野村さんが主宰する「サロン・オーケストラ・アンサンブル・シェーンフェルト」は町田市の施設を借りて活動中だが、麻生の地域と繋がりたいと、区内に合奏グループのための良い練習場ができることを願っている。また、所属する楽団「百合ヶ丘シュランメルン」のシュランメル音楽(ウィーン郊外の酒場で生まれた庶民の音楽)を麻生で披露することも夢だ。「音楽には4つのパワーがある。良い響きにゾクゾクしたり、感情を左右したり、音楽療法で健康に寄与したり、曲を聴いた時のことを思い出すタイムスリップ効果もある。音楽はただ楽しいだけじゃない、もっと大切なもの」と野村さん。自分が父から受けた影響の大きさを実感しているという娘の佳乃子さんは、ジャズシンガーとして活躍中。いつか親子での共演も、麻生で実現するかもしれない。

 

娘の野村佳乃子さんと一緒に
娘の野村佳乃子さんと一緒に(弊社会議室にて)

 
 

★百合ヶ丘シュランメルンが「あさお芸術のまちコンサート トワイライトミュージック」(2013年10月22日(火)開催)に出演。
 詳細はマイタウン2013年10月1日号4面インフォメーション欄参照。

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