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【食を愉しむ】のらぼう菜


 
のらぼう菜
 
 多摩区菅地区で約800年以上前から栽培されている早春を告げる農産物「のらぼう菜」。冬に成長するため、ほぼ無農薬で栽培できます。アブラナ科アブラナ属の野菜で、花茎を折って収穫しますが、次の脇芽から何度も花茎が生長し、5月上旬頃まで収穫できます。収穫したての花茎は甘く、柔らかい食感で、おひたしやあえ物に最適。ごま油で炒めたり、天ぷらにしても楽しめます。田んぼのあぜ道や畑の脇にボウボウと生えていたことから「野良生え(のらばえ)」とも呼ばれていたようで、かつては油を絞り、灯りとり用に使っていました。また、天明の大飢饉や天保の大飢饉では人々を飢餓から救ったという記録も残されています。
 多摩区菅地区では伝統野菜を普及させようと、2001年に「菅のらぼう保存会」を発足。地元小・中学校での出前授業や商店会と連携した加工品作りに取り組んできました。この活動が実を結び、長年、同保存会会長を務めてきた髙橋孝次さんが日本特産農産物協会主催「地域マイスター」として認定を受けました。
 のらぼう菜は葉がしおれやく日持ちしないため、栽培農家が庭先で販売していましたが、セレサモスのオープンを機に、市内でも冬場の貴重な葉物野菜として栽培が広がりました。古い歴史を持つ「のらぼう菜」、ぜひご賞味ください。
 
齋藤 俊和( JAセレサ川崎 経営企画部広報課 課長)
文 ・ 齋藤 俊和(さいとう としかず)
JAセレサ川崎
経営企画部広報課 課長
 
 
ファーマーズマーケット セレサモス 麻生店
住所/麻生区黒川172
TEL/044-989-5311
URL/http://www.jaceresa.or.jp/

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