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【風のタイムトリップ vol.6】上麻生の台地にあったという亀井城祉と 周辺の公園を巡る


 
 今回のタイムトリップは、その昔、亀井城があったと言われる上麻生の月読神社を中心に、周辺の穴場的な公園を歩く。百合ヶ丘から大谷行きのバスに乗り王禅寺中央中学校前下車。住宅街を南に5分ほど歩くと、丘陵地に作られた籠口ノ池公園に出る。階段状の遊歩道を降りていくと、木々の合間から秋の陽ざしにきらめく水面が見えて心が和む。この池には2代将軍・徳川秀忠の夫人「お江与」が没後、白蛇となり、闇夜に池に水を飲みに来たという伝説が残る。江戸から離れたこの地に何故、そんな話が残されているのか、興味深い。
 公園を出て住宅街を歩き、バス通りに出ると、その昔は薬師寺があったとされる東柿生小の信号。大谷方向にある麻生不動入口バス停手前の小路を入って真福寺川にかかる不動橋を渡ると、突き当たりの民家の庭先に「月読神社入り口」の案内板が掲げられている。

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 木々が生い茂る薄暗いその小路が神社参道に続いているのだろうが、麻生不動尊に寄ることにして、民家の塀沿いに歩く。麻生木賊不動尊は火難から人々を守ってくるお不動様で、入り口の案内板には毎年1月末にダルマ市が立つと書かれていた。関東地区で最後に開かれる市のため、「納めのダルマ市」とも呼ばれ、多くの人で賑わう。
 不動尊の坂を登り、左手に月読神社の社の森と思われる緑を眺めながら、麻生台団地の間を子供文化センターまで歩く。そこから表示に従って民家の中を進むと月読神社に至る。さて、神社の由緒に『当地の領主、小島佐渡守が応仁戦乱の苦悩にあえぐ領民のため、1534(天文3)年、亀井城の卯の方に社殿を建立し』とあるように、この台地には中世、亀井と呼ばれる城館が建っていたらしい。

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 『新編武蔵風土記稿』にも『亀井と云人居住せしよりかくよべりともいへり』と記されているので、城の存在は確かなようだが、その城主を源義経の家来「亀井六郎」だとする真偽のほどは不明だ。
 神社から麻生通りに下りる坂の途からは、麻生川流域の町並みが一望でき、城山のロケーションとしては最高。亀井橋を渡ると「恩廻公園」や調整池の広場があり、散策が楽しめる。

 
龍口の池公園、東屋
龍口の池公園、東屋
 
月読神社
月読神社
 
月読神社 神楽舞台
月読神社 神楽舞台

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