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【食を愉しむ】お雑煮


 
お雑煮
 
 日本の正月に欠かせない「雑煮」。その歴史や由来は諸説あり定かではありませんが、元来、餅や野菜、乾燥食品を戦場で煮たことから始まり、その後、武家の間で儀礼食として食され、次第に一般庶民に普及したとも言われています。
 雑煮に用いられる具材は地域により異なり、つゆもすまし汁やみそ仕立てなどさまざまです。以前、JAの広報誌で各家に伝わる雑煮を取材したところ、いろいろな雑煮を見ることができました。例えば、年の初めからの殺生を嫌い、鶏肉を入れず油揚げを代用する雑煮、かつて海苔漁が盛んだった時代の名残から海苔を具材の一つとして最後にトッピングする臨海部の家の雑煮、餅・大根・人参は「角が立たないように」と丸くしている雑煮など、実に多様です。また、具材を事前に一つひとつ味付けし、食べる時につゆと一緒に必要な量だけ温め直して出す家や、正月三が日は台所用事を男性が担うという風習を今なお守っている農家にも出会いました。
 地域やその家々には代々受け継がれている習わしがあり、特に「食」は、進学や就職、結婚などで家を出た人たちが、久しぶりに実家(我が家)に帰って来た時にホッとする「心の故郷」にもなっています。そんな思いで雑煮を見つめ直してみるのも良いかもしれませんね。

 
齋藤 俊和( JAセレサ川崎 経営企画部広報課 課長)
文 ・ 齋藤 俊和(さいとう としかず)
JAセレサ川崎
経営企画部広報課 課長
 
 
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