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【住まいのいいね!】地球温暖化対策


 
茅葺の民家
 産業革命後に急上昇した二酸化炭素(CO2)の排出量。先日行われた国連気候変動パリ会議(COP21)では、2020年以降の地球温暖化対策の枠組み「パリ協定」がまとまりました。同協定では、産業革命前からの温度上昇を「1.5度未満」に抑えることを努力目標とし、今世紀後半には温室効果ガスの排出を「実質ゼロ」にすることが掲げられています。今後、各国は温室効果ガス削減目標を国連に提出し、それを達成するための国内対策が義務づけられます。
 日本では、2020年までにすべての新築住宅を「平成25年省エネルギー基準」に適合させることが義務化されましたが、その断熱基準は欧米と比べ大きく遅れています。住宅の寿命は数十年、暮らし方で100年以上まで延びます。私が住んでいた茅葺の民家は150歳を超えても現役です。水回りなどの設備機器は交換可能ですが、住宅の躯体に関わる部位の交換は費用もかさみます。住宅の基本的性能の確保に関わる断熱材、窓など重要な役割を担う外皮部分はしっかりと計画することが重要です。これからは、快適性を設備に頼る制御を抑え、自然エネルギーを取り込む建築的工夫をして、快適で健康な暮らしのできる家を建てることが、省エネルギーで地球温暖化対策にも貢献することになります。
 
 
鈴木 亨( 株式会社鈴木工務店 代表 一級建築士)
文 ・ 鈴木 亨(すずき とおる)
株式会社鈴木工務店 代表
一級建築士
 
 
株式会社 鈴木工務店
住所/町田市能ヶ谷3-6-22
TEL/042-735-5771
URL/http://suzuki-koumuten.co.jp/

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