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【風のタイムトリップ vol.24】竹林の小路を抜けて 梅の寺修廣寺


 
 津久井街道「柿生」の交差点近くにある「修廣寺入り口」の看板。それに従って竹林に囲まれた長い石段を昇り、木立の間を縫う遊歩道を歩くと、古刹、修廣寺の裏手に出る。修廣寺は15世紀の初頭に開創された曹洞宗の禅寺。1443(嘉3)年に村の東南の夏蒐岡(なつかりおか)という場所に建てられ、1520(永正17)年に現在地に移された。山号の夏蒐山はその昔、源頼朝がこの辺りで巻狩をしたことに由来するという。駅から寺に至る小路沿いには、まるで頼朝がお供を連れて狩をしていてもおかしくないような、手つかずの野原が広がっていた。
 立派な二階建ての仁王門をくぐると、広い境内に出た。本堂脇の梅が愛らしい。寺のご本尊は釈迦如来だが、共に安置されている薬師如来は行基作と伝えられ、寅年にのみ開扉されるという。
 実はこの寺にやって来たのは、寺の敷地にあるという梅林を見たかったからだ。本堂の脇に佇む白梅の古木も、寺の屋根を背景に、なかなかの風情を醸し出していたが、お堂の後ろ側に回り込むと墓地を背にして、見事な梅林が現れた。満開とまではいかないが、真っ青な空を背景に、白い小さな花が、まるでたくさんの蝶々が飛び交うように揺れている。ふと見るとそのひとつの枝に、うぐいす色をしたメジロのつがいが、何かをついばみながら遊んでいる。里山の春の、これ以上にはない愛らしい光景だった。
 
梅の枝
メジロが遊ぶ梅の枝
 
境内
境内
 
白梅
本堂脇の白梅
 
仁王門
二階建ての仁王門
 
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