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【麻生の人 vol.51】朗読も報道も、自分の中で咀嚼して 自分の言葉で届けたい 〜山田 誠浩さん


山田誠治さん
フリーランスアナウンサー
元NHKエグゼクティブアナウンサー
山田 誠浩さん (麻生区在住)
 
 麻生市民交流館やまゆりで8月、劇団「ちりりん座」による夏のアフタヌーンらいぶ「名作朗読&歌う朗読劇」が開催された。太宰治『グッドバイ』を朗読したのは元NHKエグゼクティブアナウンサーで、大河ドラマ「おんな太閤記」や数々のNHKスペシャルのナレーションなどを務めた山田誠浩さん。声のスペシャリストとして歩んできた山田さんにお話を伺った。

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 京都生まれの滋賀育ち。熱心な師のもとで放送係になったことをきっかけに、小学校5年生にして将来の志望はアナウンサー。大学時代は「日本学生報道連盟」で活動し、また大学に行きながら養成所にも通った。NHK入局後、仕事に対する意識の礎となったのは「出てきた情報をそのまま流せばいいというものではない。目の前の出来事を自分の中でどう咀嚼していくか。犯罪なのか歴史を変えていくものなのか。世の中の動きと直結している仕事だという緊張感を忘れてはならない」という先輩アナウンサーの言葉。真のジャーナリストとして仕事をすることの意味を考えさせられたという。
 朗読番組「ラジオ文芸館」で語りと演出を13年間担当した山田さんは、放送だけでなくライブがやりたいと90年頃から中高生や一般の人に向けて全国展開で朗読会を始めた。スペシャリストと言われる山田さんも、作品が自分の言葉として語れるようになったと納得できるまで日々努力は惜しまない。「本を読むだけかと思っていたら、主人公の姿まで浮かんできた。映画を見ているようだった」という中学生の言葉を聞いた時、朗読の持つ無限の可能性を感じた。
 今まで情報の伝達はするがセリフをしゃべることはなかった。しかし朗読ではセリフも重要だと、2012年、ふじたあさや氏率いる地元住民たちの劇団「わが町」に入団し舞台に立つように。麻生区民になって30年以上、寝るために帰るだけだった場所で初めて地元の人とのつながりができた。「今後は地元の若い人にも朗読の魅力に触れてもらう機会をたくさん作っていきたい。そのためには80、90歳になっても『素晴らしい語りだった』と言われ続けるよう頑張らなくては」。
 
放送中
NHKのラジオスタジオで放送中の山田さん。
 
「山田誠浩 朗読への招待」
2012年からは明大前のキッド・アイラック・アート・ホールで「山田誠浩 朗読への招待」を定期的に開催。 
 

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