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【麻生の人 vol.50】観客と舞台上の人間が明日へのエネルギーを交換 〜 長井 江里奈さん


長井 江里奈さん
ダンサー・演出家・山猫団主宰
長井 江里奈さん (麻生区在住)
 
 この秋、麻生区岡上に一般市民を巻き込む不思議空間「岡の上のサーカス」がやってくる。興行主は、ダンサー・音楽家・絵描き・造形作家・デザイナー・照明家・音響・舞台監督・カメラマン・衣装作家からなる舞台芸術団体「山猫団」。「純粋なダンス・音楽で、人が集まる面白空間を作りたい」と山猫団を主宰する、長井江里奈さんにお話を伺った。

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 高校からダンスを始めた長井さん。1998年にはコンテンポラリーダンス界の第一人者・伊藤キムさんのもとでダンサーとして、2002年には日常空間の中に非日常のダンスを織り込む「まことクラヴ」を遠田誠さんらと共に立ち上げ、美術館や映画館、路面電車内などでパフォーマンスを行ってきた。「パフォーマンスを辞めないと決意したのは震災から。いつ死んでも後悔しない生き方を…という切迫感がありました」。その後日本各地でソロ活動を行いながら、2013年3月「山猫団」を結成。「肩書きではなく、その人の面白さを大事にしたい」。ピアニストはダンスを踊り、絵描きは手品、照明家は紙吹雪を撒き…扉の向こうに幻の時間と空間を作り出す。
 この春、仲間たちが住んでいた麻生区に越してきた。各地でのワークショップで子どもたちにダンスを教えてきたが、「教えたいのはダンスではなく、その先にあるもの」。そんな時、岡上を散歩していて「このあぜ道でパレードをやったら?」との仲間の言葉に、「ここでワークショップをやろう」とひらめく。ダンスの振付、歌の練習、楽器や衣装・被り物を作ったり、ストーリーを考えたり…。公募参加者と山猫団のパフォーマンスに、ちんどん打楽器ユニット「ジュンマキ堂」がゲスト参加し、今年11月「岡の上のサーカス」の幕が開く。
 「現在の目標は区内にアートスクールを作ること。ダンスはダンサーだけのものではない、音楽はミュージシャンだけのものではない。そういうことを楽しんでやることが、人にどれだけエネルギーを与えるか。自分を開放し倒れる位まで本気で踊った時、それは確実に生きる喜びにつながる」。

 
山猫団ステージ
「観客に生きる力を与え、自分もエネルギーをもらう。踊りや舞台を通していろいろなことを肯定したい」(公園のステージにて、写真提供:lille)
 
山猫団本公演
山猫団の公演はサーカス・見世物小屋・覗き部屋・テーマパーク…その全てであり、どれでもない。(山猫団本公演にて、写真提供:小林智之) 
 

【問合せ】
TEL/070-5667-4124
メール/info@ynd.tokyo(山猫団)
URL/http://www.ynd.tokyo/

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