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【風のタイムトリップ vol.44】二カ領用水を尋ねる旅《後編》 五反田川を遡る


 
 中野島郵便局近くに建てられた橋の袂の方位石からは、麻生区の各地を流れる五反田川との合流地点を目指すことにした。秋の日差しの中を穏やかにたゆたう水と、川原にさまざまに趣向を凝らして作られた親水公園の景色を楽しみながらゆっくりと進む。時折現れる橋の名には、昔からの地名が残されており、とても興味深い。
 津久井街道を越えると、二ヶ領本川に沿う道は府中街道の高架下の道になり、小田急線向ヶ丘遊園駅の西側で行き止まりとなってしまった。地図によればこの先が五反田川との合流地点になっているので、なんとも歯がゆい思いだ。
 仕方なく府中街道を戻り、最初の小道を南に入ると、五反田川を渡る古風な松本橋に出た。ここから五反田川沿いを下流に進み、二ヶ領本川との合流地点と出合おうという作戦である。ところが川の北岸沿いを進んで行くと、またしても小田急線の線路に行く手を阻まれた。合流地点はもうすぐそこなのに。
 再び松本橋に戻り、橋と踏切を渡って、小田急線の南側の道を向ヶ丘遊園駅方向に進むと、ついに五反田川と二ヶ領本川がV字に交わる場所に到達した。思い返してみると、過去に川と川が合流する場所を、こんなに必死に探したことがあっただろうか。
 五反田川は麻生区細山に源を発し、高石や栗谷、生田などの街の中を流れて、ここに至っている。今度はその流れを遡っていくと生田駅南側の高台に「五反田神社」という社を見つけた。急勾配の石段を上がり頂上に立つと、胸のすくような眺めが広がった。何か調べ物をする一人の老人がいたので、五反田の名の由来を尋ねると、「それはね、昔、農民一人にあてがわれた田んぼの基準が五反だったのですよ」と教えてくれた。
 
二ヵ領本川と親水公園
二ヵ領本川と親水公園の情景
 
松本橋
五反田川にかかる松本橋
 
五反田神社
五反田神社
 
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