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【麻生の人 vol.48】魂が感じる究極の美を求めて 〜 佐藤 英行さん


 
佐藤 英行 さん
現代アート作家
二科会会友・麻生区美術家協会代表
佐藤 英行さん (麻生区在住)
 
 地元の野菜を描いた「麻生のやさい」というポスターが発行された。作者は昨年30周年を迎えた麻生区美術家協会代表の佐藤英行さん。具象から抽象まで幅広い表現方法で究極の美を求め続け、2005年には二科展で特選を受賞。麻生区のシンボルマークも佐藤さんの作品である。
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 柿生に生まれ、まだ茅葺き屋根が残る里山をかけ巡った少年時代。四季の移り変わりの中で、自然が織り成す色彩や形に幼い頃から触れてきたことが、佐藤さんの絵の原点になった。武蔵野美術短期大学芸能デザイン専攻科卒業後、映画美術監督として松竹に。その後、建築設計事務所を開業。建築デザインの仕事をする傍ら、情熱的に絵を描き続け、幾多もの賞を受賞。
 「時間を置き、角度を変えると色々なものが見えてくる」と、10点以上の絵を常時製作。繊細な写実をデッサンし、そこから色面によって構成した抽象的な絵に仕上げていく。佐藤さんを駆り立てる「魂が感じる絵」を追い求め、技法、テーマ、素材、そして画材ですらこだわらないと言う。油彩、水彩、板、紙、石膏、土…質感や心に感じる色合いを追及するためにあらゆるものを手にする。
 2005年二科展特選、2011年二科展会友賞を受賞し、現在二科会で活躍。2012年、東日本大震災の大津波に衝撃を受け描かれた「地鳴り」が「第30回上野の森美術館絵画大賞展絵画大賞受賞」を受け、2014年、同美術館で「佐藤英行展」が開催された。
 現在、麻生区美術家協会代表として地域の人々と芸術の街づくりに力を注いでいる佐藤さんは、生まれ育ったこの地への愛着もひとしお。昨年末にはスケッチブックに描き溜めていた60点余の野菜の絵を再構成し、B1サイズのポスターにした「麻生のやさい」が発行され評判を呼んでいる。また、現在年配者のための絵本も製作中。描くことへの情熱と喜びに益々拍車がかかる佐藤さん、その笑顔は力強かった。
 
第30回上野の森美術館絵画大賞受賞作品「地鳴り」
「第30回上野の森美術館絵画大賞展」1300点の応募の中で、最高峰とされる絵画大賞を受賞した「地鳴り」。
 
「麻生のやさい」ポスター
「麻生のやさい」ポスター。セレサモスや近隣の農家で求めた万福寺人参やこんにゃく芋など、癒される野菜たちが表情豊かに描かれている。麻生の寺と神社、小動物、草花なども順次発行予定。1部1,000円。
 
【問合せ】
TEL/090-3219-8289(佐藤)

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