本堂
若葉が芽吹き、心地良い風が吹く境内。観音堂内の聖観音菩薩像は12年前の開帳時に体内から札が発見され、慶長13(1608)年に作られたものと判明した。
 
市内唯一、旧小机領三十三所観音霊場に含まれる王禅寺
12年に一度の「聖観音菩薩像」開帳

禅寺丸柿の原木を有し、日頃から地域の人々に身近な寺として親しまれている王禅寺。この春は4月19日(日)15:00まで(※開帳期間が変更となりました 4月14日追記)、普段は秘仏として直に拝むことのできない本尊の「聖観音菩薩像」を開帳しています。王禅寺は、現在の横浜市北部と川崎市麻生区、町田市の一部にまたがり、12年に一度、子年に開帳する「旧小机領三十三所観音霊場」の第22番。三十三所観音霊場巡りは、「時や場に応じて33身に姿を変えて現れ、あらゆる苦悩から人々を救う」という観音信仰のもとで平安時代から行われるようになり、旧小机領三十三所観音霊場の縁起についての詳細は不明ですが、享保17(1732)年に創設、それから24年後の宝暦6年に初めて尊像が開帳され、以降子年ごとに開帳する習わしとなったと言われています。同寺の森光彦副住職は「霊場巡拝は古来より観音様への信仰はもちろん、諸願成就やレジャーを兼ねた探訪など、さまざまな目的で行われてきました。外出が難しい状況ではありますが、12年に一度の機会なので、1人でも多くの人に観音様を見てもらいたいです」と話してくださいました。同菩薩像の撮影はできないので、参拝の際はしっかりと目に焼き付けてくださいね。
 
 
[INFORMATION]
星宿山王禅寺 子年観音霊場 開帳
麻生区王禅寺940(新百合ヶ丘・柿生駅よりバス「王禅寺東三丁目」下車3分)
TEL:044-966-5135 
開帳期間:2020年4月1日(水)〜19日(日)15:00 ※開帳期間が変更となりました(4月14日追記)
※期間限定の御朱印帳(納経帳)や軸などの用意有(御朱印300円、御朱印受付時間:9:00〜17:00)
※旧小机領三十三所観音霊場巡礼の場合、順番は自由
※今後、参拝時間変更の可能性有。詳細は問合せを。